完済までの概要後編:支払い開始から完済までの流れ《弁護士契約と返済生活》完済までの概要後編
任意整理決定後、返済支払いの開始から完済までの流れを書きます。
完済までの概要前編はこちら。
http://hensai.hatenadiary.jp/entry/2016/06/07/180720
返済開始から完済まで
前編までは決断や契約など、これまでの借金を繰り返す生活から大きな転換となる部分でした。
ここからは、借金をしてしまう自分とおさらばするための更生期間の始まりです。
完済までの間にいかに心折れずに、
- 借金をしない、
- しかも借金を返す
ふたつのことができるかが鍵です。
これらは、普通の人ならできることかもしれません。
でも、私にはできなかったこと。
きっとこれを悩みながら読んでいるあなたにもできていないことです。その、これまでできなかったことを「任意整理」で少しハードルを下げて成し遂げるのです!
どれだけ借金を返すことに腹をくくれるかが肝です。
5,和解書や示談書が届き次第支払い開始
弁護士さんと契約後、任意整理が開始されてしばらくすると(私の場合は3ヶ月ほど空きました)各社の和解書や示談書が送られてきます。
すべて弁護士を通してのやりとりとなるため、会社から直接連絡が来ることはありません。任意整理を依頼した金融会社から万が一直接連絡が来ても、やりとりは弁護士さんを通すように伝えるのみです。
和解書や示談書は、送られてくる時期がそれぞれ違います。
早い会社で3ヶ月後、遅い会社でも6ヶ月後くらいに送られてきて、支払いが開始します。
支払いの合計金額が、毎月支払うことができる金額内で弁護士さんが調整してくれているのは安心です。
ただ、そのため各社返済期間の長さもバラバラです。
とにかく、自分が払える金額をコツコツ時間をかけてでも払い続けていくことが大切です。
6,弁護士事務所への支払いペース変更
金融各社の和解書示談書が出揃ってきたあたりで、弁護士事務所へ支払っている毎月の金額を変更します。
これまで毎月5万円支払っていたとしたら、1万円として、残りの4万円を借金返済に充てるイメージです。弁護士費用ももちろん支払い回数が終了した段階で終わるため、私の場合は借金返済が何年にも渡りましたが、弁護士費用については数ヶ月で完了しました。
7,ひたすら返済
ここまでくると、とにかく毎月毎月コツコツコツコツコツコツコツコツ…
ひたすら返済していく、耐え忍ぶ冬のような期間を過ごします。
この間の弁護士事務所とのやりとりですが、
和解書示談書が出揃い、弁護士費用の支払金額を変更したり、支払が終わったりするとほとんどやりとりすることもなくなります。
万が一支払ができなくなったとか、金融会社から直接連絡が来たとか(ほぼありえない)、支払上で何か問題がない限りは連絡することもなければ、来ることもありません。
私の場合は、残り回数の確認をしたかった時に支払先の会社の連絡先が分からなかった時と、収入が減って返済について悩んだ時に連絡しました。
返済回数や、返済期間、いつまで払い続けるのかは完全に自己管理です。
私は写真のような感じでノートで管理していました。
返済金額と月を書き、あと何回、残額いくらなのかを書き込んで今した。
毎月ノートを開いていたわけではありませんが、返済がいまどの辺りまで終わっているのかを認識する上でも、残りの期間がどれくらいなのか認識する上でも重要なノートでした。
残り回数2、3回担った段階で各社に(返済開始後は各社に直接連絡)電話で連絡して、残りいくらを何回なのかを確認しました。
終わったつもりになって、実際はまだ残っていたということがないように、自分の認識とあっているのか念のための確認です。
8,完済
いよいよ完済。
長い道のりでしたが、これまでの人生でこんなにも達成感を味わったことはないかもしれないというくらい、自信にもなりました。
完済すると、各社からそれぞれ完済したタイミングで証明書類が弁護士さんの元へ送られ、その書類が弁護士さん経由で自分のところへ送られてきます。
現物はこんな感じです。
これからが一社ずつ送られてきて、完済した証となります。これをみて始めて、
あー!終わった!と感じました。ちょっとしたというか、かなりの達成感です。
勇気を出して弁護士さんに相談してよかった!と思いました。
お金、使うのは一瞬、でも返すのは一苦労。
完済までの概要前編:無料相談からローン返済開始まで《弁護士さんへの依頼と支払いについて》
弁護士の先生に相談して、いざ契約の際には返済プランについてかなり綿密に相談しました。
無料相談から任意整理・完済までの流れ
1,無料相談のときのことはこちら。
2,任意整理の契約。
3,弁護士事務所への支払い開始。
弁護士さんへの支払い、というのが正直相談に行くまで不安だったのですが、ちゃんと払える仕組みになっているんです。
というより、払えないなら任意整理もできないと思った方がいいと思います!
もちろん、一括で払える余裕があればいいですが、そんな余裕あったらこんなローンまみれにはなってないわけです。
で、なのになぜ弁護士への支払いができるかというと・・・・
弁護士さんが各金融会社に示談・和解の交渉をしてくれている時間がおおよそ3ヶ月から私の場合6ヶ月ほどありました。
なので、その間はローンしている金融会社への返済ストップとなり、0円ということになります。
もちろん、任意整理しない金融会社(任意整理から外したローンがある場合)への返済は継続されますが、明らかにこれまでの返済よりも減るのです。
相談の段階では、月々返済できる金額、支払える金額を相談しますが、弁護士さんが示談交渉してくれているその間の3〜6ヶ月の間、ローン会社への支払いが開始するまでその月々の金額を弁護士事務所へ支払うことになります。
私の場合月々支払える金額を最終的に5万円と決めました。
うち、1万円は任意整理しないことにした残りの返済額が少ないキャッシングへの返済にあて、4万円を弁護士事務所へ振り込みました。
すると、頭金くらいはすぐに払えることになります。
借金返済が即日ストップ、というのは正直本当に繋がれていた鎖から放たれたような気分でした。
取り立ての電話にビクビクしたり、携帯がなることに憂鬱にならなくていいのです。
ポストを開ける時の憂鬱な気持ちもなくなります。
4,弁護士さんによる任意整理が開始
弁護士さんによる任意整理がその間に開始されます。ここはもうお任せです。
何もできることはありません。
ただできることは、相談の段階でとにかく全てを正直に話すこと。
実は後からあれもこれも、追加で借金があったんです!何てことになってはNG!弁護士さんとの信頼関係も総崩れです。
また、そんなことは信用情報照会で即効ばれます。なので、余計な嘘をつかないこと。
もし万が一忘れていたりしたことがあれば、早めにお伝えして相談することだと思います。
とにかく、ここまで借金まみれになったけど、
「貸した金返せよ!」っていう金融会社の言葉はごもっともなのです。
「どうにかなるさ」と自分に嘘をついていたこれまでをあらため、正直にとにかく向き合う覚悟を決めました。
ここまでが前半
まず、任意整理開始決意から、弁護士さんとの契約までの前半を書いてみました。
5,和解書や示談書が届き次第支払い開始
6,弁護士事務所への支払いペース変更
7,ひたすら返済
8,完済
の後半の流れについては次に書きたいと思います。和解書などもお見せできる範囲で公開しようと思います。
このブログを書くことが私自身の黒歴史、借金生活へのけりをつける一つの作業になってきました。
近ごろは、WEBでの相談申込が主流で、女性による対応なども事前にわかるので安心できるなぁと思います。
20代での借金総額は6社220万円!内訳を公開
借金の内訳
借金の内訳を明かしたいと思います。
積もり積もってしまったかつての私の借金は6社からおよそ220万円。
6社220万円の内訳は以下の通り
-
P社 約27万円
(今はもうない会社で、元Jトラストフィナンシャルサービスの子会社) - マルイ エポスカード 約32万円
- モビット 約48万円
- アコム 48万円
- UFJニコスカード 28万円
- DCキャッシュワン 約8万円
それぞれ契約した時から相談に行くまで何年経っていたか
それぞれ、ローンを組んだ時期やキャッシングカードを作った時期はバラバラです。
その契約から任意整理に行った時期までどれくらい経っていたのか…
マルイ、モビット、UFJニコスは申込書がすでになく、はっきりとはわかりませんが記憶からおそらく上記くらいです。
他3社は完済後に申込書原本なども送られてきたりしたので、ローンの申し込み日がはっきりとわかっています。
ローン開始から相談まで3年近く、粘っていたということになります。
長かった…というのが正直なところ。
いろんなブログをみると、3年はもしかしたら短いほうかもしれません。
でも、何かの事業をしているわけでもなく、貯金があるわけでもなく、保険に入っているわけでもなく、新入社員でその頃の月収は20万〜24万ほど。
そんな20代独身女子としては、わずかな期間で無茶苦茶な金額になっていたと思います。
もっと早く気づいていたら、もっと早く自分を律していたら、相談したり、弁護士さんにお世話になる必要なんてなかったかもしれません。
でも、今となってはあの時とにかく相談を申し込んだ一歩は大きな一歩でした。
その時20代半ば。相談に行って、解決に向かったから、しばらくして恋愛も結婚にも繋がったんだと思います。
あのままだったら…おそらくきっと今の幸せな結婚生活はないんだろうな。
最初は銀行系、そして消費者金融へ
最初はやはり消費者金融ってかなり抵抗があり、クレジットカードのキャッシングに始まり、銀行系のローン、そしてどんどん回らなくなってきて、消費者金融についにいってしまいました。
もちろん、計画的に利用していれば問題なかったかもしれません。
計画的に借りているつもりでした。
でも、その計画は全然無謀というか、無計画。
今目先をどうするかで精一杯どころか、膨れ上がる借金に感覚が麻痺し、ますますふくれあがらせてしまうという悪循環が起きてしまっていました。
任意整理から完済までのかかった期間
借りるのは一瞬、返すのは本当に時間がかかりました。
6社の任意整理(実際には相談後の示談・和解成立後の支払日から支払い完了までの年月)後にかかった期間です。
任意整理までの借金期間が1年〜3年なのに対し、
任意整理からだけでも返済には約2年〜5年。
トータル私は8年間も毎月借金をし、返済していたことになります。
これって、クレジットカードとかで、使った分は翌月や翌々月など多くともボーナス払いなど含め1年以内には返済できていて、ポイントが溜まって…みたいな状況とは明らかに違います。
これが本当の自転車操業。
ってか、自転車操業どころか、自転車スリップ事故多発。
返済しながらも、別からお金をキャッシングしたり借りないと返済できない状況になったら早めに相談したほうがいいと思います。もう、その期間が長引けば長引くほどに利子は嵩むし、もし任意整理を弁護士さんにお願いするとしても、弁護士料だって変わってきます。
早く借金返済に向けて一歩踏み出せば、早く健全な生活に戻れるから。
任意整理決定に至るまで 無料の法律相談1回目
借金に気づいて、どうにもならなくなり、首が回らないとはまさにこのこと。
「自己破産」ということしかしらなかった私でしたが、
いろいろ調べていくうちに、自己破産以外にもどうにかなる方法がある、ということにたどり着きました。
任意整理・特定調停など
親に知られずに、ばれずにどうにかこの借金問題を乗り切れるかもしれない
糸口が見つかりました。
自己破産は保証人に債務が降りかかるので、私の場合学生の頃作ったクレジットカードでのキャッシングや、アコムは保証人?(その他連絡先)に記載していた実家の父親に連絡がいくのはほぼ間違いないと思われ、それだけは間逃れたいと思っていました。
迷惑をかけるのが嫌だというのはもちろんだけど、これ以上親の世話になって親に偉そうな顔されたくないという自分なりのプライドや、何言われるかわからないしそれだったら縁を切ったほうがましだ、くらいに思っていました。
そこで見つけたのが、弁護士の人が相談にのってくれて、もし任意整理するとした場合どうなるのかや、任意整理できるのか、どんな流れになるのかなど無料で相談できるということで行くことにしました。
ちなみに私がいったところは30分は無料相談という場所でした。
無料の法律相談センターへ
私が行った場所は四ツ谷駅から歩いてすぐのところ。
まず着くと、受付の若い女性に名前を言うと、奥からでてきたおばちゃんが個別のブースに案内してくれて通されました。簡単に相談の流れや、今日の流れをおばちゃんが説明してくれて、一安心。
「今日は無料なので費用はかからないので、安心して。わからないこと不安なことなんでも話して聞いてみてくださいね」というようなことを言ってもらいました。
人材派遣会社や人材紹介会社によくあるような個別ブースでした。
隣の人の声ももちろん聞こえません。
「プライバシーを守ります」というようなことがかかれた紙と、問診票?のような相談内容を記載する紙をおいて、そして弁護士の先生が来るのを待ちました。
紙には、個人情報の他に
- 借金の総額総額
- いつからの借金か
- 借金の理由
- 今の仕事や月収、年収、
などを記載するようになっていてわかる範囲で書いて欲しいとのことでした。
「弁護士」って怖いイメージがあり、相談センターででてきたおばちゃんがてっきり相談に乗ってくれる弁護士だと思った私は、あーなんか親しみやすそうな優しそうな人でよかった!
と安堵したのですが、その人ではなく、
後から弁護士の先生登場するということを知り、またもやかなり緊張しました。
ちなみに私自身は
少しでも真面目に見えるように、シャツとスカートみたいな格好で行った記憶があります。なんだか、就活(ある意味終活)以上の、緊張感でした。
弁護士さんに相談してわかったこと
10分ほどして登場した男性の弁護士先生。
名刺やプロフィールなどを渡されました。30代後半か40代前半くらいのちょっと若い感じで
やっぱり高学歴のエリート、出世欲強そうだなー、なんて感じるような雰囲気。
淡々と話している姿に、なんとなくこの人は、ちゃんとしてたら味方になってくれるけど、切るときは切るんだろうなというドライな感じがしました。
だけど、
『なんでこんなに借金したんですか?』とか『破産しなさい』とか責められたり怒られるんじゃないかと覚悟で行ったのでちょっと、ホッとしました。
もちろん、他人だし、これが仕事だから当たり前なのかもしれませんが、
淡々と、だけど親身に話をきいてくれて、相談にのってくれました。
笑顔で話すような話ではないけれど、淡々と確実に私のしてしまったこと、事の重さを一緒に受け止めてくれている感じがしました。
そしてその日、私はとにかく相談に行っただけで、
自分の借金のことなのに把握できてなかったことがたくさんあることに気づかされました。
毎月返済に悩まされ、返済の金額はわかっていたのに、
- 何箇所からそれぞれ、どこからいくらの借り入れがあり、
- いつから借り始め、このままだといつまで返済にかかるのか、
- 今いくらまで払えていて残りいくらなのか、
- どれくらい利子を払っているのか
即答出来ませんでした。
これがわかっただけでも、
自分のお金の管理、
借金の管理の甘さを実感し、
返済への大きな第一歩になった気がしました。
そして、記憶の範囲であったとしても、私自身の借金は
任意整理が可能であること、もしかすると返済額が減るかもしれないということがわかりました。
その場で決めなくてもいいとのことでしたが、私の中でこの弁護士の先生にお願いして任意整理をしようという決意がほぼ固まりました。
この先生との約束なら自分自身も頑張れる、ある意味緊張感もあり、信頼感もあり決意に至りました。
先ほど書いたようないろんなことを把握できていなかったため、再度それらをわかる範囲で揃えて相談に行くことになりました。
次回もそれらを持っていって再度相談でそこまでは料金はかからず無料で相談に乗ってもらえるとのことでした。
でも本当なら、この日の無料相談に全て揃えて持っていくべきだったんだと思います。
また、クレジットカードやキャッシングのカードなども全て持ってくるよう言われました。クレジットカードは止まっていない現在使えているカードも持ってくるようにとのことでした。
対面での相談か電話か
当時の私は、対面での相談に行きましたが、もし電話相談やWEBでのチャット、メールでの相談を知っていたら、もっとすぐに相談していたかもしれません。
といっても、後の祭りですが、
直接会っての相談はかなり勇気がいりました。
どんな弁護士さんがでてくるかもわからなかったし、何を言われるんだろう・・・万が一縁戚や知り合いがきたら・・・と考えると心臓がとびでそうでした。
今は匿名、無料で、相談できるところがかなり増えました。
両親や彼氏・友人には知られずに借金を返済できるのか
借金は彼氏彼女や両親にバレるのか?
借金していたこと、していること、まさかそれが返済不能になって債務整理していることが、両親や親族・彼氏や彼女にばれないかどうか?かなり気になる点かと思うのですが、結果から先に言うと、私の場合は一切両親にも兄弟にもばれませんでした。完済した今も、家族は誰も知りません。なので、心配している人がいたとしたら、やり方次第では大丈夫です。
借金が家族にばれなかった理由
私の場合下記がばれなかったポイントだと思います
- 一人暮らしだったこと
- 金融会社から保証人に連絡が行く前に対処できたため。
- 自己破産ではなく任意整理にしたため(この理由はこちらで。)
一人暮らしだと、なぜばれないかというと、任意整理決定後に和解書や示談書が弁護士事務所から送られてきます。
実家暮らしの場合は必然的に住所が実家になるので、その場合わかってしまう可能性が高まります。
しかし私が依頼した弁護士さんは差出人に名前だけの茶封筒にするなどの対処をしてくれましたので、ばれないよう対応してくれる可能性もあります。
また、返済が長期間滞ったり、返済に関する電話や連絡を無視するなどしてしまった場合は、保証人や緊急連絡先へ連絡が行く可能性が大きいと思います。
とにかく、たとえ返すことができなかったとしても、
無視しない、嘘つかない、誠意ある対応をちゃんとするかどうかはとっても大切。
弁護士さんとの信頼関係も、連絡にはしっかり返信したり、約束を守るなど基本的なことがとても大切だと実感しました。
ちなみに、当時の彼氏にもばれていないと思います。
そんなこと微塵も思っていないのではないかと思います。まぁ、だから別れたのかもしれません。
誰にもばらさない覚悟
どんなことであったとしても、やむを得ない借金だったとしても、結局のところ、自分の招いたこと。
自分の責任です。そして、貸した会社からしてみたら、理由なんてどーだっていいのです。関係ありません。
貸したものは返して欲しいのがあたり前。
だから、返すしかないのです。このこと自体は遅かれ早かれどうにかしないと行けないのです。
状況が遅くなればなるほど大変で、時間がたてばたつほど利子は膨らむのです。
どうしようもなくなって自己破産・・・・
それも、自ら自己破産するならまだマシ。
取り立てにあって逃げに逃げてホームレスになるしかない、
家族にも取立てが行って、強制的に破産となるまえに、自分でできることをとにかく前向きにやれるだけやってみるしかないのです。
厳しいこと言うかもしれませんが、それしかありません。
死ぬよりマシです。
いや、当時の私は死んだ方がマシだとずっと思っていました。
でも、悲しいかな生きているだけでもお金はかかるし、死ぬのにもお金はかかるのです。
死んだら残した遺族に借金がかぶさるだけなのです。
見栄がうんだ借金なのに、死んだ後プライドもなにもズタズタに困らせて自分の印象をガラリと変えて、残念な思いをさせるなんてバカみたいなこと、これまで苦しんだことスタも無駄になってしまいます。
金の切れ目は縁の切れ目。
誰かに泣きついてこれ以上お金を借りようとか、
肩代わりしてもらおうとか、もう思わない覚悟が必要。
毎日白ご飯と梅干しの生活になるくらいの覚悟で、とにかくちゃんと返すと自分自身に強く誓うことだと思います。
私は、完済までの間にばれそうになったこと、自分で話してしまいそうになったこと何度もありました。
けど、寸前のところで思いとどまりました。
言ったら最後同情してくれる人は結構います。
実際、完済後に話した相手の中には「もっと早く言ってくれたら助けたのに」とか「そんな○円くらいだったら貸したのに」と言ってくれる人はいました。
でも、そんな風に言ってくれる人から借りてしまって、もしまた返せない負のスパイラルになったら、大事な人まで失うことになりかねません。そして、それは自分にとっても甘えになってしまうから、借金地獄からはそんな簡単には抜け出せません。
切りたい縁(ローン会社)とは切っても、大切な人との縁は切らないためにその人から借りるのは無しです。
今の旦那さんには借金のことを話しました
ただ、現在の旦那さんには過去自分が借金して任意整理したことをすべて告白してから結婚しました。
なぜかというと、結婚すると、新婚旅行行ったり、家を買ったり、車を買ったり、大きなお買い物を夫婦ですることが生じます。そしてその時にローンする場合、信用情報照会というのを必ずされて、最悪審査が通らないとか、例えば購入できないことがありえます。
その理由というのがその時になって明らかになる可能性が大いにあります。
また、それが私の口からではなく、ローン会社を通じて相手にも知られる可能性も大いにあります。
どれくらい時間が経っていれば大丈夫かということは一概には言えませんが、少なくともクレジットカードが作れるようになるまでは危険性大です。
私の場合はクレジットカードが作れたのは任意整理後結構すぐでしたが、(2年経ってないくらいでした)人によってはもっとかかる人もいるようです。
結婚するときにまだ任意整理中だったり、任意整理完了後すぐだったりした場合、新婚旅行始め、海外旅行に行く際にクレジットカードは必需品になりますが、任意整理中はもちろん、整理後もしばらくはクレジットカードが持てないのです。
「私、現金派だから!」という言い訳もさすがに、きかなくなります。
もちろん、Tポイントが貯まる「Tポイント付きキャッシュパスポート」ようにあらかじめチャージしておいて、お店などではクレジットカードと同じように使用できるクレジットカードのかわりになるカードもあるので、友人との旅行くらいならあまり困ることはないかもしれません。世界中で使えますし。
ただ、結婚したいほど大切な相手には、先に伝えておくことがフェアなんじゃないでしょうか。
まずは自分で自力で返すという覚悟があることが前提。
その上で、前向きにどうしていくつもりなのか、伝えればきっと伝わるはず。
私の場合は、もしそれで破談になるならそれもまた人生、そこまでの相手だったと思う、、、という覚悟で話しました。
覚悟がつたわったのか、彼からは
「それがどうしたの?もう解決してるじゃん。自分でどうにかがんばってきたんじゃん。借金したのはもう過去のことでしょ?いつ返し終わるかの計画もあるんでしょ?だったら大したことじゃないよ。俺も実は・・・」とこの後、小さい頃に大病したことを明かされました。
人に知られたくない、言えない、情けない過去や背負わなきゃいけない責任、だれにでも一つくらいあるものです。それは人間の器を大きくしてるのかもしれません。
任意整理にするのか自己破産にするのか二つの違い
自己破産と任意整理と特定調停の違い
借金をチャラにはしないまでも、クレジットカードやキャッシングの返済日に請求額通りに返済したり、これ以上利子をどんどん増やさない方法。それはこの3つ。
もう毎月の収入額から家賃などの固定費をひくと返済額くらいしか残らないとか、返済額も残らないとかいう状態なら、自己破産、任意整理、特定調停となります。
難しい言葉が並びますが、法律に素人の20代女性だった私にとっての選択肢は自己破産と任意整理でした。
自己破産
自己破産は
「全ての財産をかけるかわりに(といっても生活のための99万以下の現金などは保障されますが)借金をチャラにしてください!」
と裁判所を通じて自分が破産を宣言した状態です。
なので、その後免責が認められないと借金が0になることはありません。また、保証人がいる場合は、保証人が債務を背負うことになるので、自分だけの問題ではなくなります。資格などによっては資格を消失するものもありますし、基本的に車や家などの財産も手放すことになります。
全てを捨ててリセットしてゼロからのスタートに立てるかというと、マイナスからのスタートになると思った方がいいかもしれません。
任意整理と特定調停
「借金は返しますが利子はどうか勘弁してください。」
と債権者(金融会社)にお願いして計画を立て直して返済していく方法。
任意整理は弁護士によって基本的には進めてもらうが、特定調停は原則自分がやることになる。そのため任意整理の方が金額的に多少高額となります。
ただ、個人的にもし任意整理か特定調停を迷っている、弁護士に頼むのがもったいないから特定調停、と考えている人がいるとしたら任意整理をおすすめします。
その理由はまた書きますが、これから借金を分割で返済することにも相当のパワーを要します。もちろん、ちゃんとした収入を継続していくことにも。
とにかくどちらにしても覚悟は必要です。
任意整理は弁護士・司法書士が裁判所を介さずに各債権者と交渉を行いますが、特定調停は裁判所が債権者と債務者の間に入って債務整理案を作成していくところが大きく違います。 引用:http://www.cooling-off.biz
特定調停にはリスクがあり、パワーがかかります。
餅は餅屋へ・・・ここまで一人で頑張ってきてダメだったんだから、それでもどうにかしなきゃいけない問題だから、失敗なく進めるために専門家の手を借りるのが間違いないと思うのです。
20代独身女子 私が200万円の借金に至った理由
借金のきっかけはささいなことでした。
たぶん、学生故の甘さや、金銭感覚の薄さ、失恋でなんだかおかしくなっていたのかもしれませんが、一言で言うと「だまされて」始まった借金でした。
当時かなり夢中になって学んでいたある分野について、資格をとろうと画策していた大学生の私。
大学の授業は入学前の予想に反して、つまらないことばかりで勉強したいと思っていた分野についてもこともほとんどなく(って、1年生ならほぼ当たり前のような話ですが)、もちろんその資格についても学ぶことはほとんどできないという現状を知って大学をやめようかと思っていた時。
そこに舞い込んできたのが、その資格を取得できる専門学校を知り合いが開校するという話でした。
聞けば聞くほど魅力的で実践的なカリキュラムや内容。
1期生だからということで、通常の学費よりも安くなるということなどなど、その人を信頼していたということもあり心は120%傾きました。
しかし、親はもちろん猛反対。
何ヶ月もかけてやっとのことで説得して、大学はやめないで両方学ぶということで承諾を得てその専門学校とやらに入校することになりました。
最初のきっかけは学費と生活費
まずは教材費100万円!
大学生の私にはなんとも厳しい100万円の教材費や入学手付金などが最初にかかり、またそのあとも実習や学会へ地方にいく交通費などなどアルバイトと仕送りでは到底間に合わないお金がかかり始めました。
最初の100万円の半分(手付金だったと思う)は両親が負担してくれたものの、残りは自分でどうにかすると、躍起になってアルバイトをしても追いつくはずはありません。
- 教材費の残り
- 毎月1回ほど県外へ高速バスなどで実習に行くためそれだけでも往復交通費と宿代など3万
普通に考えても月に5万のバイト代でも足りるはずはないのです。
親の猛反対を押し切ってはじめ、当時の彼氏も「やりたいことなら頑張れ」とすごく応援してくれてバイトを紹介してくれたり、ご飯をご馳走してくれたり、半同棲状態で支えてくれていました。
届いた教材は自己啓発系プログラム
しかさ、知人が開校するといった専門学校(正確には専門学校でもなんでもないスクールという名のもの)は形もなく、届いた教材は某有名な自己啓発系の教材でした。
学びたい分野のものでもなんでもありません!
成功理論を具体的な行動にうつせるように、オーディオテープを毎日何度も聞き、成功するためのプログラムを学ぶというもの。届いた瞬間のショックといったらありませんでした・・・。
その教材も悪い噂はあまり聞きませんし検索してもあまり不評は出てこないものなので、もしかしたら、悪いものではないかもしれません。
様々な成功者の話をまとめたもので、今となると本くらい読んでみようかなぁと思うものでもあり、50万円くらいの価値、いやそれ以上の価値があったのかもしれませんが、どんなものでも「どんな想いでそれを入手したのか」ってすごく重要だと思いました。
ただ、冒頭たしか「世の中で成功するのは2%」その2%になるためには・・・という始まりだったのを記憶していますが、「成功」の定義がお金もち、というところばかりで成功や幸せのかたちにいまいち馴染めなかったの覚えています。
事実私はそんな『成功』とはかけ離れた状態をこの教材で得てしまいました。
だまされた、本音ではそう思ってました。
でも、応援してくれている周りの期待、やると言ってやりだしたプライド、スクール開校について熱く語っていた知人をまだ疑いきれず信じたい気持ちもあり、
簡単に辞めるわけにもいかず意地になって学び、どうにかこうにかやりくりしようと必死でした。
お金のやりくり経験は皆無だった
しかし、そもそも高校のころお小遣い制度もなくお小遣いは必要な時のみで、自分で貯めて計画的に何かを買ったりしたことのなかった私が、いきなり月に10万以上ものお金をやりくりするんだから、見当がつきません。
10万円、20万円のお金の内わけを書き出してみたところで感覚がわからないのです。
だから、気づくと使っちゃってる、そんな状況。
遂にやりくりしきれず、来月のバイト代で返せるだろう・・・
そんな軽い気持ちでクレジットカードのキャッシングをしたのが初めてでした。
大学生の私、サークルにも入っていたし、友達ももちろんいたので飲み会もあったり、友達と買い物となれば全く買わずに帰ることもありません。
学科は音楽系だったため演奏会やコンサートを開くとなると、衣装代や会場費などがかかります。
普通に大学生しているだけでも、きっと今思えばかなりかつかつな生活費だったんじゃないかと思います。
失恋で益々狂いだす
そんな頃、そもそも筋の通らない話を信じて突き進む私はきっと無茶苦茶だったんだと思います。
これまで支えてきてくれていた彼氏に振られてしまいました。
仲良かった私たち。学科もサークルも一緒で、趣味も同じ。
私自身も、彼の夢を応援する一番の応援者だと思ってました。
確かに喧嘩もあったし、私が狂ってしまっていたこともあったけど…。
友達に誘われてスノーボードに一泊2日で出かけた私。出かける時も、行っている最中の彼との電話も普通で、何事もなく仲良く会話していたと思っていました。
夜行バスで帰宅した朝、自宅に帰ると玄関には私の荷物の入った袋が並び、
机の上には置き書きの手紙。
手帳を切って書かれた長い別れの理由。
全ては私の筋の通らないこの無茶苦茶な生活がうんだこと、そして私の自分自身のコントロールのできなさからくるもの、
彼に甘えすぎていたのだと思います。
こうして突然別れを告げられ、
それから、私の狂った生活が始まります。
失ってから気づく大きさは計り知れず、想えば想うほど好きで別れが受け入れられず、
まだどうにかなるんじゃないか、
また好きになってもらえるんじゃないか、
復縁したい、と
気づくと涙が溢れ、ぼろぼろになり
彼が誰か女性といるのを見かけると嫉妬深くなったり、
部屋で1人になると狂っておかしくなりそうになったり
死んでしまおうと遺書を書いて線路に向かったこともありました。
まさに狂気の沙汰。
うつ病だったのかもしれません。(病院に行ってないからわからないですけどね)
バイトなんて手につかなくなった時期もありました。そうするともちろん収入も減ります。
だけど、
誰かといないとおかしくなりそうな自分をおさえるため、毎晩誰かとご飯へ行ったり飲みに行ったり、
彼に振り向いて欲しくて服や化粧品に費やしたり、
占いにはまったり。
占いジプシーになり、願いを叶えるとかおまじない的なネックレスなどを買ったり、
家にいたらおかしくなりそうで常に出かけていました。
もう
あっという間に出費が増えて借金が膨れ上がりました。
借金を返すためにまた借金
そんなこんなで始まってしまった借金、キャッシング地獄。
「次のバイト代で返せるかな?」という状況が次第に悪化するのですが、
当初まったくことの重大さに気づきませんでした。
というのも、あまりに簡単にお金を得ることができてしまい、まるで自分のお金のような感覚になってしまったのです。
でも、返済期日に口座の残高が足りなくなり始め、返済したら生活費も無くなる・・・
次第に状況は悪化。
まさに火だるま式。
借金を返して生活に困って、また借金。
1社では足りなくなって2社目。
最初は金利なんてきにもとめずにキャッシングしてしまったけれど、明細をみると金利だけでも結構な金額ということに気づき、
「金利がやすい」
「おまとめローン」
そんな言葉に惹かれるようになりました。
そして3社目、4社目・・・・まとめるはずがまとまらないローン。
最後はどこだったら貸してもらえるのかを探すような状況になってしまいました。
借金生活の始まり
とにかく、そんなこんなで、当時の私にとっては大きな借金を抱えてしまい、不本意な教材を手にしながらも、後にはひけないプライドが邪魔して、そのあとの狂った生活でわけのわからないことに意地になりながら数年間を送ることになりました。
まともに借金返済を開始するまでにおよそ3年。
長かったです。
弁護士の先生に相談するまでの私の生活は、なにもかも狂っていました。
気づいたら総額220万円。6社から借りていました。
当時は、ずーっとこんなの大したことないって思っていました。そう思おう!と言い聞かせていたんだと思います。
少しずつ返せばどうにかなるから!
ボーナスとかで払っていけば大丈夫!って思ってました。
でも、そんな簡単なものじゃありませんでした。
こちらに↓内訳を書いています。よかったらご覧ください。
http://hensai.hatenadiary.jp/entry/2016/06/03/181027
そして、もしどうにかしようと思っている人がこれを読んでいるとしたら、いち早く弁護士さんもしくは専門の司法書士さんに相談して狂った生活から抜け出すことをすすめます。
弁護士さんというと、学歴もすごそうだしなんだか相談しづらい、ハードル高い・・・という場合は司法書士さんの方が身近かもしれません。
債務整理専門の司法書士さんに、とにかくまず今の状況を送ってみて返済額が減るかどうか、自己破産しなくて済むかどうかだけでも相談するだけでも、心がかるくなります。顔も合わせないし、だれにもばれません。
たとえばそうや法律事務所 新規無料相談など債務務整理の専門のところ。
私の場合3年ももがいてしまいました。
3年は本当に長いようで短くて、あっという間に借金は膨れ上がりました。利子もばかになりません。
でもプライドも恥もすてて相談して、わかったのは、
こんなに苦しまなくてよかった!
もっと早く相談にいっていればもっと早くまともな生活に戻れた!
そして私は利子を払いすぎていたのだ!ということでした。
払う必要のない利子は払わず、さらには払いすぎていた利子分は返還してもらい、とにかく正常な生活を送ることがこんなにも心が軽くなることなのか・・・と。お金にこんなに締め付けられていたのか・・・と。