20代独身女子 私が200万円の借金に至った理由
借金のきっかけはささいなことでした。
たぶん、学生故の甘さや、金銭感覚の薄さ、失恋でなんだかおかしくなっていたのかもしれませんが、一言で言うと「だまされて」始まった借金でした。
当時かなり夢中になって学んでいたある分野について、資格をとろうと画策していた大学生の私。
大学の授業は入学前の予想に反して、つまらないことばかりで勉強したいと思っていた分野についてもこともほとんどなく(って、1年生ならほぼ当たり前のような話ですが)、もちろんその資格についても学ぶことはほとんどできないという現状を知って大学をやめようかと思っていた時。
そこに舞い込んできたのが、その資格を取得できる専門学校を知り合いが開校するという話でした。
聞けば聞くほど魅力的で実践的なカリキュラムや内容。
1期生だからということで、通常の学費よりも安くなるということなどなど、その人を信頼していたということもあり心は120%傾きました。
しかし、親はもちろん猛反対。
何ヶ月もかけてやっとのことで説得して、大学はやめないで両方学ぶということで承諾を得てその専門学校とやらに入校することになりました。
最初のきっかけは学費と生活費
まずは教材費100万円!
大学生の私にはなんとも厳しい100万円の教材費や入学手付金などが最初にかかり、またそのあとも実習や学会へ地方にいく交通費などなどアルバイトと仕送りでは到底間に合わないお金がかかり始めました。
最初の100万円の半分(手付金だったと思う)は両親が負担してくれたものの、残りは自分でどうにかすると、躍起になってアルバイトをしても追いつくはずはありません。
- 教材費の残り
- 毎月1回ほど県外へ高速バスなどで実習に行くためそれだけでも往復交通費と宿代など3万
普通に考えても月に5万のバイト代でも足りるはずはないのです。
親の猛反対を押し切ってはじめ、当時の彼氏も「やりたいことなら頑張れ」とすごく応援してくれてバイトを紹介してくれたり、ご飯をご馳走してくれたり、半同棲状態で支えてくれていました。
届いた教材は自己啓発系プログラム
しかさ、知人が開校するといった専門学校(正確には専門学校でもなんでもないスクールという名のもの)は形もなく、届いた教材は某有名な自己啓発系の教材でした。
学びたい分野のものでもなんでもありません!
成功理論を具体的な行動にうつせるように、オーディオテープを毎日何度も聞き、成功するためのプログラムを学ぶというもの。届いた瞬間のショックといったらありませんでした・・・。
その教材も悪い噂はあまり聞きませんし検索してもあまり不評は出てこないものなので、もしかしたら、悪いものではないかもしれません。
様々な成功者の話をまとめたもので、今となると本くらい読んでみようかなぁと思うものでもあり、50万円くらいの価値、いやそれ以上の価値があったのかもしれませんが、どんなものでも「どんな想いでそれを入手したのか」ってすごく重要だと思いました。
ただ、冒頭たしか「世の中で成功するのは2%」その2%になるためには・・・という始まりだったのを記憶していますが、「成功」の定義がお金もち、というところばかりで成功や幸せのかたちにいまいち馴染めなかったの覚えています。
事実私はそんな『成功』とはかけ離れた状態をこの教材で得てしまいました。
だまされた、本音ではそう思ってました。
でも、応援してくれている周りの期待、やると言ってやりだしたプライド、スクール開校について熱く語っていた知人をまだ疑いきれず信じたい気持ちもあり、
簡単に辞めるわけにもいかず意地になって学び、どうにかこうにかやりくりしようと必死でした。
お金のやりくり経験は皆無だった
しかし、そもそも高校のころお小遣い制度もなくお小遣いは必要な時のみで、自分で貯めて計画的に何かを買ったりしたことのなかった私が、いきなり月に10万以上ものお金をやりくりするんだから、見当がつきません。
10万円、20万円のお金の内わけを書き出してみたところで感覚がわからないのです。
だから、気づくと使っちゃってる、そんな状況。
遂にやりくりしきれず、来月のバイト代で返せるだろう・・・
そんな軽い気持ちでクレジットカードのキャッシングをしたのが初めてでした。
大学生の私、サークルにも入っていたし、友達ももちろんいたので飲み会もあったり、友達と買い物となれば全く買わずに帰ることもありません。
学科は音楽系だったため演奏会やコンサートを開くとなると、衣装代や会場費などがかかります。
普通に大学生しているだけでも、きっと今思えばかなりかつかつな生活費だったんじゃないかと思います。
失恋で益々狂いだす
そんな頃、そもそも筋の通らない話を信じて突き進む私はきっと無茶苦茶だったんだと思います。
これまで支えてきてくれていた彼氏に振られてしまいました。
仲良かった私たち。学科もサークルも一緒で、趣味も同じ。
私自身も、彼の夢を応援する一番の応援者だと思ってました。
確かに喧嘩もあったし、私が狂ってしまっていたこともあったけど…。
友達に誘われてスノーボードに一泊2日で出かけた私。出かける時も、行っている最中の彼との電話も普通で、何事もなく仲良く会話していたと思っていました。
夜行バスで帰宅した朝、自宅に帰ると玄関には私の荷物の入った袋が並び、
机の上には置き書きの手紙。
手帳を切って書かれた長い別れの理由。
全ては私の筋の通らないこの無茶苦茶な生活がうんだこと、そして私の自分自身のコントロールのできなさからくるもの、
彼に甘えすぎていたのだと思います。
こうして突然別れを告げられ、
それから、私の狂った生活が始まります。
失ってから気づく大きさは計り知れず、想えば想うほど好きで別れが受け入れられず、
まだどうにかなるんじゃないか、
また好きになってもらえるんじゃないか、
復縁したい、と
気づくと涙が溢れ、ぼろぼろになり
彼が誰か女性といるのを見かけると嫉妬深くなったり、
部屋で1人になると狂っておかしくなりそうになったり
死んでしまおうと遺書を書いて線路に向かったこともありました。
まさに狂気の沙汰。
うつ病だったのかもしれません。(病院に行ってないからわからないですけどね)
バイトなんて手につかなくなった時期もありました。そうするともちろん収入も減ります。
だけど、
誰かといないとおかしくなりそうな自分をおさえるため、毎晩誰かとご飯へ行ったり飲みに行ったり、
彼に振り向いて欲しくて服や化粧品に費やしたり、
占いにはまったり。
占いジプシーになり、願いを叶えるとかおまじない的なネックレスなどを買ったり、
家にいたらおかしくなりそうで常に出かけていました。
もう
あっという間に出費が増えて借金が膨れ上がりました。
借金を返すためにまた借金
そんなこんなで始まってしまった借金、キャッシング地獄。
「次のバイト代で返せるかな?」という状況が次第に悪化するのですが、
当初まったくことの重大さに気づきませんでした。
というのも、あまりに簡単にお金を得ることができてしまい、まるで自分のお金のような感覚になってしまったのです。
でも、返済期日に口座の残高が足りなくなり始め、返済したら生活費も無くなる・・・
次第に状況は悪化。
まさに火だるま式。
借金を返して生活に困って、また借金。
1社では足りなくなって2社目。
最初は金利なんてきにもとめずにキャッシングしてしまったけれど、明細をみると金利だけでも結構な金額ということに気づき、
「金利がやすい」
「おまとめローン」
そんな言葉に惹かれるようになりました。
そして3社目、4社目・・・・まとめるはずがまとまらないローン。
最後はどこだったら貸してもらえるのかを探すような状況になってしまいました。
借金生活の始まり
とにかく、そんなこんなで、当時の私にとっては大きな借金を抱えてしまい、不本意な教材を手にしながらも、後にはひけないプライドが邪魔して、そのあとの狂った生活でわけのわからないことに意地になりながら数年間を送ることになりました。
まともに借金返済を開始するまでにおよそ3年。
長かったです。
弁護士の先生に相談するまでの私の生活は、なにもかも狂っていました。
気づいたら総額220万円。6社から借りていました。
当時は、ずーっとこんなの大したことないって思っていました。そう思おう!と言い聞かせていたんだと思います。
少しずつ返せばどうにかなるから!
ボーナスとかで払っていけば大丈夫!って思ってました。
でも、そんな簡単なものじゃありませんでした。
こちらに↓内訳を書いています。よかったらご覧ください。
http://hensai.hatenadiary.jp/entry/2016/06/03/181027
そして、もしどうにかしようと思っている人がこれを読んでいるとしたら、いち早く弁護士さんもしくは専門の司法書士さんに相談して狂った生活から抜け出すことをすすめます。
弁護士さんというと、学歴もすごそうだしなんだか相談しづらい、ハードル高い・・・という場合は司法書士さんの方が身近かもしれません。
債務整理専門の司法書士さんに、とにかくまず今の状況を送ってみて返済額が減るかどうか、自己破産しなくて済むかどうかだけでも相談するだけでも、心がかるくなります。顔も合わせないし、だれにもばれません。
たとえばそうや法律事務所 新規無料相談など債務務整理の専門のところ。
私の場合3年ももがいてしまいました。
3年は本当に長いようで短くて、あっという間に借金は膨れ上がりました。利子もばかになりません。
でもプライドも恥もすてて相談して、わかったのは、
こんなに苦しまなくてよかった!
もっと早く相談にいっていればもっと早くまともな生活に戻れた!
そして私は利子を払いすぎていたのだ!ということでした。
払う必要のない利子は払わず、さらには払いすぎていた利子分は返還してもらい、とにかく正常な生活を送ることがこんなにも心が軽くなることなのか・・・と。お金にこんなに締め付けられていたのか・・・と。